日本と南米のサッカーを比較、ポジショニングの違い

シュート

日本と南米のサッカーは、実力も内容も大きく異なります。例えば選手のポジショニングで比較すると、日本は個々のポジションを重視する欧州型で、一方の南米は自由にポジションチェンジできるよう幅を持たせたポジショニングが一般的です。

ディフェンダーは組織的な守備が重視され、バックラインを維持することに集中するため、積極的に攻撃参加することは好まれませんが、南米ではチャンスの際にはディフェンダーは積極的に上がっていきます。そのぶん守備はおろそかになりがちです。

この違いは、日本と南米の戦術面の違いや育成方法にあります。南米ではポジションよりも個の力を重視すると同時に、試合形式による育成に重点が置かれ、試合の中でサッカーを学んでいきます。一方日本ではパスやドリブル、シュートといった練習を断片的に行い、それぞれの練習の中でテクニックを身につけ、実戦形式の練習に割かれる時間はさほど多くありません。

日本ではポジションや戦術に関する練習も行いますが、ポジショニングや戦術は本来試合の中で覚えるべきことで、練習だけで理解を深めるのは困難です。南米の選手は試合の中で個の力を鍛えつつ、実はポジションや戦術の重要性も自然と覚えています。